嶋田ちあき

心に作用する、メイクの力を信じて

メイクアップとの出会いは、演出家を志していた学生時代。学びの一環として通い始めたメイクスクールでのこと。幼い頃から絵を描くことが大好きだった嶋田ちあきにとって、閃きにも似た感覚だったといいます。そして、プロとしてのキャリアを積むなかで、その後の方向性を決定づけたのが、1980年代の音楽シーンを席巻したYMO坂本龍一氏との出会い。アーティスト性の高い個性的なメイク提案でまたたく間に時代の寵児へと駆け上がり、さまざまなメディアで活躍するように。ファッションからビューティまで、40年以上にもわたり第一線で活躍し続けながら、指導者やクリエイターとしていまなお、変わらない美しさ、変わる美しさの価値を発信し続けています。

ヘア&メイクアップアーティストとは、いったいどんな仕事なのか。嶋田ちあきは迷わずにこたえます。“顔の造作を美しく見せるだけでなく、その人を輝かせ、自信を与えるのと同時に、一歩、前に踏み出す勇気を与えるもの”だと。メイクを仕上げていく過程で、心にスイッチが入る瞬間がわかると言います。一瞬で血色が変わり、瞳がぱっと輝きはじめる。それは、息吹を与える作業そのもの。表面的な美しさだけでなく、内面からパッションの扉を開けることができる、だからスイッチを押し続けるのだと。“メイクアップには人の心に作用する力がある”そう信じているからです。

MessageIntelligence
Elegance
Passion

変わらない美しさの価値とは?誰の中にも潜む「インテリジェンス・エレガンス・パッション」を追い求めて。

素顔に近いメイクアップからしっかり作り込んだメイクアップまで。

嶋田ちあきが描く“顔”には、その人の内面に潜む知性やエレガントな品の良さ、そして意志を促すパッションが、脈々と息づいています。この3つは、たとえ時代が変わっても美しさの本質が変わらないように、人に感動を与えるもっとも大切なエッセンス。トップアーティストとして常に心を砕き、守り続ける、美の哲学でもあるのです。